心の清涼剤

胸の辺りがスーッとする読後感

アイドルソング

高速こうそく道中どうちゅうにトンネルをける

対向車たいこうしゃとすれちがたびにヘッドライトがまぶしくかんじる

 

友達ともだちがCDをえる

それがアイドルグループのCDでおれ不満ふまんらす

それでももう一人ひとり友達ともだちがおまえにもきなきょくがあっただろうと

たしかに心当こころあたりのあるきょく一曲いっきょくあった

なにかの状況じょうきょうでピンときたというだけでそのときおれなにったのかはおぼえていない

もしかしたらいいきょくだとでもったのかもしれない

それでなだめられて結局けっきょくもうなにえなくなった

三人さんにんなかおれだけの趣味しゅみわない

中間ちゅうかんとどまるのはながくはつづかないということ

片方かたほうると2たい1でおれ一人ひとりになる

 

夕日ゆうひしず

そんな気分きぶん

 

ここまでなが距離きょり運転うんてんしてきた

もうそらくらくなっている

おれ一人ひとり運転うんてんしているぶんナビはほか二人ふたりまかせた

 

途中とちゅうのサービスエリアでガソリンをれる

そのとき間違まちがえてトランクをけるレバーをいてしまった

それをわざわざくるまからりて自分じぶんめた

友達ともだち大笑おおわらいだ

おれには友達ともだちにウケたことよりもずかしさのほうがった

ガソリンスタンドの店員てんいんぬふりだ

もしかしたらよくあることなのかもしれない

 

サービスエリアから高速こうそく合流ごうりゅうしなければいけない

この合流ごうりゅうがなかなか緊張きんちょうする

ウインカーをしてミラーを確認かくにんして目視もくしでも確認かくにんする

教習所きょうしゅうじょならった手順てじゅんどおりに

とおくのほうからヘッドライトのひかりおおきく近付ちかづいてすこまぶしいようながして自然しぜんかおをしかめる

さっきの汚名返上おめいへんじょうとばかりに華麗かれい合流ごうりゅうしてみせよう

アクセルをベタみするとエンジンの回転音かいてんおん車内しゃない音楽おんがくをかきしていく

いちばちかの感覚かんかくでスピードをげる

とても自然しぜんなめらかによこにスライドしていく

 

友達ともだち視線しせんおれ勝手かって意識いしきしている

この華麗かれい合流ごうりゅうおれにしかできない

だれおれのスピードにいつけやしない

 

そしておれはうまく合流ごうりゅう出来できたことに満足気まんぞくげ

それをアピールするように音楽おんがくのボリュームをげてみせてどうだとわんばかりでそのきょくみみかたむはじめる

おれ確実かくじつ変化へんかしている

友達ともだち表情ひょうじょう確認かくにんするまでもない

note.mu