目が覚めてすぐ時計を見る
これは習慣というよりは反応だと思う
ベッドの脇においてある腕時計で5分程先に進んでいる
たまに調整しないとズレ続けて今は5分程先に進んでいる
友達から貰った腕時計でたぶんパチンコで当てた景品ぐらいのものだろう
だからといって感謝しないわけじゃない
貰ったときはうれしかったものだから
時間を確認するとまだ起きるまでに余裕がある
二度寝をしてしまうと面倒なのでさっさと起きてしまう
目覚ましはかけない
音がうるさいしそれよりも前にいつも目が覚める
ブラインドを開けて天気を確認する
これもいつもの習慣みたいだけど期待もある
晴れていると安心するし雨だと気が重くなる
僕は単純な人間みたいだ
今日は曇っている
中途半端だけど雨よりはマシだと思う
もしかしたら次第に天気は回復して来るのかもしれない
やっぱり晴れの方がいい
今朝は今季一番の寒さ
テレビの天気予報の常套句
別に気象予報士を責めたい気持ちがあるわけじゃない
今季一番は去年もあって今年もあったし来年もあるのかもしれないという事
表現に幅がない
週末は寒気襲来
その先の方まで言うとまだまだ寒い
要するに季節は冬
北風が吹きつける
西高東低の気圧配置
決まったワードをジグソーパズルのように当てはめていく
神様が遊んでいるみたいに
その手の中で戯れる僕たちはたかが一つのピース
抗えるわけがない
自分がどんどん収縮していく感じ
寒くて背中が丸くなるみたいに
虚無
神様が見下ろしている
僕たちには何も知らされないまま繰り返される時間
時間とは?
何も変わらない毎日?
いつものように
スローガンのように
何も変わらない毎日で僕たちは少しずつズレていく時計を見つめ続ける