心の清涼剤

胸の辺りがスーッとする読後感

ヨーイドンの潔さ

信号しんごうちをしている

この信号しんごうあおになれば一斉いっせいうご

ヨーイドンに反応はんのうするのはおれだけでほかにはだれもいない

 

いつもどおりどこにかっているのかわからない感覚かんかく

時刻じこく夕方ゆうがたあたりでもうすぐくらくなりはじめる

右折うせつする交差点こうさてん迷子まいご

このあたりの道路どうろはどこをはいってどうるかがはっきりしない

 

姿勢しせいまえのめりになってかんがはじめる

わせの時間じかんにし

おくれるよりも早過はやすぎるほういや

たせておけばいい、いつもたされているのはおれほうなんだから

 

くるまかず異常いじょうおおいようながする

ヘッドライトもまばらに点灯てんとうはじめる

何故なぜこころなかがざわつきはじめる

あいつだったらどうだろう

こんな状況じょうきょうでも意気軒昂いきけんこうぐにまえつめるんだろうか

まえ屈託くったくのない純粋じゅんすい眼差まなざしで

その姿すがたつめるおれはきっとみじめな気持きもちになるんじゃないか

おれとはまるで対照的たいしょうてき

あしいた人間にんげん

一緒いっしょたのは学校生活がっこうせいかつ延長上えんちょうじょうのしばらくのあいだまで

いつのにかなくなった

おれほうからなのかあいつのほうからなのかはたいした問題もんだいじゃない

これが自然しぜん淘汰とうたというやつだ

そういうふう進化しんかしていく

 

すれちがくるまのヘッドライトがおれかおらす

相手あいてのドライバーとうようながする

何故なぜまぶしいようなかんじがしてかおをしかめてしまう

それが大袈裟おおげさ反応はんのうなのはわかっている

だれてやしないのに

自分じぶん自分じぶんわらってあげたくなる

それでなんとなくなにかしようとしたおれはおもむろにばしてサングラスをろうとする

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