心の清涼剤

胸の辺りがスーッとする読後感

屋上のゲームセンターは雨の記憶

記憶きおくたよりにエスカレーターをあが

そんなに期待きたいしていない

ひまつぶしになんとなく屋上おくじょうまでってみた

 

あんじょうなに

たしかゲームセンターがあったような記憶きおくがある

百貨店ひゃっかてん屋上おくじょうによくあるようなショボイ遊園地ゆうえんちみたいな

大袈裟おおげさなバルーンの広告こうこく無造作むぞうさかぜあおられる

子供こどもころちいさな記憶きおく

 

いまではとっくにつぶれていてたりまえという確信かくしん

時代じだいおくれの賜物たまもの

残念ざんねんというよりはたりまえのことがこっているだけだとおも

文明ぶんめい退廃たいはいして砂漠さばくになるようにつめたいかぜなにもかもを風化ふうかさせていく

ヒビがはいって摩耗まもうしたアスファルト部分ぶぶんだけはむかしのままかもしれない

 

時間じかんになる

目的もくてきべつにあるのに

 

エスカレーターをくだ

のぼりのエスカレーターの女子高生じょしこうせいたちと

ルーズソックスにみじかいスカート

三人組さんにんぐみ

彼女かのじょたちはどこへくのか

あがってもなにもないのに

なにかあるのかもしれない

彼女かのじょたちしからないルートが

ぼくだってそうだったのかも

おもせばいくらでもありそうなのに

 

そとるとあめっている

そら見上みあげるとどんよりとしたくもがのしかかる

そういえばあのゲームセンターの記憶きおくあめだったかもしれない

むなしいまち雑踏ざっとうあめおとじる

まだはじめでパラパラというかん

かさなんかっていないし様子ようすていてもいつむのかわからない

タメいきをつく

 

うつむいてアスファルトれていくのをしばらくながめる

ジーンズのポケットにれて周囲しゅうい見渡みわた

人混ひとごみのなかからだれかをさがしているみたいに

それともだれかにつけてほしいのかも

ぼくがここにっている場所ばしょ

 

見知みしらぬ未来みらいあめらせつづける

そのうちむだろう

もうそうおもうしかない

それともだれかがかさしてくれるかも

美人びじん微笑ほほえみが

それが運命うんめい出会であいかも

 

雨音あまおと緩慢かんまん地面じめんたた

くも行方ゆくえは?

ぼく未来みらい判断はんだんしかねている

note.mu