心の清涼剤

胸の辺りがスーッとする読後感

見上げてごらん

夜中よなかのコンビニ

きゃくおれ以外いがいだれもいない

レジにいる店員てんいん中年ちゅうねん以降いこうのハゲかけた白髪しらがかおまるいおじさんが一人ひとり

不審ふしんそうなつきでおれ

 

雑誌ざっしならんでいるのを適当てきとうながめる

漫画まんが単行本たんこうぼん新刊しんかんている

ってパラパラとページをめくるけどにならない

むかし週刊しゅうかん雑誌ざっし毎週まいしゅうんでいた

1ページ1ページをるように

わるとつぎ一週間いっしゅうかんちきれないというくらいに

それがあるときにマンネリがぎてむのをやめた

それ以来いらい

 

適当てきとうにジュースと弁当べんとうえらんでレジにかう

店員てんいん会計かいけいをしながらおれはなしかけてくる

 

「こんな時間じかん弁当べんとうを?」

 

「え?」というおれ反応はんのう

 

余計よけい御世話おせわだとおも

確実かくじつ

若者わかものへのなげきのこえきた

 

「まあ、べつに・・・」

おれ何故なぜ戸惑とまどかんじでかえした

 

将来しょうらい心配しんぱいしているおじさん

ほかきゃくにもこんなに気軽きがるはなしかけるんだろうか

それともおれ外見がいけんかんじでのかんだろうか

そのかんただしいのかもしれない

たったひとつの不穏分子ふおんぶんしでもまっとうな社会しゃかいほころびがしょうじる可能性かのうせい

このおじさんにもまもりたいものがあるんだろう

 

おれはレシートとおりを

 

「ありがとうおじさん」

 

ぎわはな

 

「・・・」

 

出口でぐちのドアに店員てんいんかお反射はんしゃしてえる

おれはそのうつったかおけてすこ口角こうかくげて微笑ほほえんでせる

 

コンビニをるとそそくさとくるま

そのときふとそら見上みあげるとほしがキレイだ

なつ夜空よぞらはこんなにもかがやいている

 

エンジンをかけると音楽おんがくながれる

さっきまでいていた洋楽ようがくのロックのつづ

シートベルトをめてヘッドライトをとも

駐車場ちゅうしゃじょうからながれでさっきの店員てんいんほう

こうもこっちのほうている

真剣しんけんそうなかお

その心情しんじょうさっしない

 

ロックバンドのハードなおとみみをつんざく

無意味むいみ衝動しょうどう

過剰かじょうすぎる自意識じいしき

 

ほし見上みあげてごらん

 

そこにあるキレイなものが

 

おじさんには理解りかいできないかもしれないけれど

note.mu